2021.07.14 | 赤ちゃんの学習に関する研究論文が国際学術誌 Developmental Science に掲載されました。
鹿子木准教授らの研究論文が国際学術誌Developmental Scienceに掲載されました。
論文:https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/desc.13152
本研究成果は、大阪大学 [詳細]、名古屋大学 [詳細]、などで取り上げられました。
(英文題名)Observing inefficient action can induce infant preference and learning
(和文題名)非効率的な行為を観察することが乳児の選考と学習を誘発する
本研究室の鹿子木康弘准教授らの研究グループは、生後4ヶ月・10ヶ月の乳児192名を対象とした研究を行い、乳児に玩具を差し出す非効率な動作が、乳児の注意を喚起し、学習を促進する可能性を新たに発見しました。 本研究では、乳児に向けて玩具を差し出し、①その手の動きが効率/非効率的な動きかどうか、②乳児に向けられた動作かどうかの2つの要因を操作しました。 4ヶ月児を対象とした4つの実験の結果、乳児に玩具を差し出す時、「自分に向けられた」「非効率な(無駄な動きを伴う)動作」が、乳児の注意を引きつけることが示され、10ヶ月児では、その玩具の記憶を促進する効果があることが示されました。これらの一連の研究の成果は、乳児が他者の動きからどのように学ぶのかというヒトの学習メカニズムの解明につながることが期待されます。(大阪大学プレスリリースより)