本研究室では、乳幼児期の社会的認知(Social cognition)について実験心理学的な方法で研究しています。

研究風景

ことばや運動能力が未発達な乳幼児の「こころ」を知るために、彼ら・彼女らがテレビ画面上にだされるアニメーションや写真のどこをどのくらい見るか、目の前に出された物体に手を伸ばすか/避けるか、絵本やゲームに対してどのような反応を示すかなどの方法を用いて調べています。

これまでのさまざまな実験的調査を通して

① 赤ちゃんはいつから他人の行動の良し悪しを判断するか(道徳性)
② 他人の行為をどのように理解するのか
③ どのような人から情報を学習するのか

などの研究課題に取り組んできました。今後も、さまざまなテーマにチャレンジしつつ、乳幼児の「こころ」を解明していきたいと考えています。

進行中の調査例

赤ちゃんの道徳性

パソコンの画面上にだされるアニメーション映像をお子さまにみていただき、その映像に対するお子様の視線運動や生理反応(心拍活動など)の計測をおこないます。

人間関係に対する理解

テレビ画面上にだされる動画をお子さまにみていただき、どのような動画に対してお子さまが興味を持ってみてくれているかについてビデオカメラでモニタリングして検討します。

親子のやりとり

親御さまとお子さまのさまざまなやり取り場面(例えば、遊び場面)を記録し,そのやり取りにおいて、親御さまとお子さまがどういった視線のやり取りをしているかなどを計測します。